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祇園祭2018 お稚児さん編

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7 月も入り、梅雨も開け、これからまさに夏の本番へ向かっていく空気ですね。

こんにちは、京都オフィスの馬橋です。

さて、京都の7月といえばこれしかありません。

『祇園祭』です。

日本三大祭の1つであり、7月の1ヶ月間を使って祭りが進められます。

去年参加した初めて宵山にいってきた記事がこちらです

http://wp.me/p7Euzu-rU

さて、去年初ちまきを買ってすでに1年が経つのですか…早いですね…

せっかくなのでもう少し調べてみようと思い、今回は祭りの主役とも言えるお稚児さんについてピックアップします。

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やはりメインは「長刀鉾のお稚児さん」です。

長刀鉾の上に乗っている子です。毎年選ばれているのはそれなりの家柄のお子さんです。

2018年のお稚児さんは同志社小学校の3年生で、さかいだに幼稚園の園長さんのお孫さん。

禿(かむろ)は同志社小学校の建築設定事務所経営のお子さんと、立命館小学校の工務店経営のお子さんとのこと。

さかいだに幼稚園は西京区では有名な園で、他にも複数の保育園を経営されているということです。

祖父の方は地元の名士さんで瑞宝双光章を受章されていらっしゃる方です。うーん、絵に描いたような名家。

過去のお稚児さんのご家庭も輝かしいおうちばかりです。

バス会社オーナー、呉服会社社長、某漬物店社長、医療会社社長 etc…

すごい。社長以上ばっかり。

あとお稚児さんってほとんど長男なんですね。まあ、この少子化の中でなかなか兄弟たくさんのご家庭が少ないということもあるかもしれませんが。

社長以上のご子息しかなれない決まりなのか?というと少し語弊があるようです。

まずお稚児さんは長刀鉾町在住、または関係のあるご家庭から過去1年間不幸がなく、8~10歳の男の子ときまっています。

じゃあ町外の子は選ばれないの?というとそうではなく、選ばれたお稚児さんは長刀鉾町と結納を交わして鉾町の形式上の養子となるそうです。へえー

そうしないと町内で探すには少子高齢化できびしいという理由も…?

さてさて、そもそもなぜ裕福なご家庭の子が選ばれるかと申しますと…

一言で言うと費用負担です。

100万円?200万円?

いえいえ2,000万円~です。

2,000万円!!!?

内訳(一部)としては

長刀鉾町への寄付金、父子の衣装代、ハイヤー代、宴会の費用もお稚児さんのご家庭持ちです。

一説には衣装を依頼された呉服屋さんはそれだけで1年安泰だとか…京都で呉服をそろえるのは高そうですもんね…

おそろしい。

他にも諸費用があるはずなので、上記2,000万円以上は掛かると思われます。

一般家庭から仮に選ばれても払うことができないので、必然的に名家のご子息が選ばれるのでしょう。

京都在住の一般家庭には縁遠い祇園祭の裏側。

やはり庶民は外から眺めるだけなのでしょうか?

いえいえそんなことはありません!

さきほどの長刀鉾のお稚児さんは秘密裏に選ばれますが、一般募集されているお稚児さんのお役もありますよ!

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それが綾傘鉾のお稚児さんです。

公式サイトからの募集要項によると

資格 幼稚園・保育園年長~小学校中学年頃までの健康な男児で、
綾傘鉾保存会役員・後援会の推薦がある方
費用 総計 210,000円
【内訳】 ①結納金150,000円 ②父兄支度金 50,000円(衣装代含む) ③後援会年会費 10,000円(1口)
その他 稚児社参ならびに巡行に出席できる方。
また祭事儀式以外に各種行事にも参加できる方。

ということでございます。

こちらもその町の養子になるため?に結納金が必要のようです。結納金なんて結婚する時以外で聞いたことがありませんでした。

必要経費は210,000円!多分他雑費が必要だと思いますが、長刀鉾に比べるとおおよそ1/100!

※こう書くと値ごろ感が生まれる気がしますね

ただし、綾傘鉾保存会役員・後援会の推薦がある方という条件がついていたのでそういうコネがないと厳しいのかもしれません。

扇子は持参、と書いてありますがこれも老舗の扇子店で、良いランクの扇子を買わないといけないのでしょうね。

伝統のお祭りであることもあり、誰でもできるお役目ではありません。

(主に金銭面で)

やはり京都でお金持ちのお家柄の方々にとっては

『娘を葵祭の斎王に、息子を祇園祭のお稚児さんにする』というのは目標になっているかもしれませんね。

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