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映画よもやま話 その22

2020.01.24

hollywood_haiyu_man

今年もいよいよアカデミー賞の季節となりました。去年は自分でも引くぐらいには盛り上がっていたような気がします。というかあれからもう一年経ったんですね。

ノミネート作品も各賞すでに発表されていました。実に楽しみです。

今回は少し趣向を変えまして、賞繋がりで「ゴールデンラズベリー賞(別名:ラジー賞)」についてお話したいなと思います。

 

ゴールデンラズベリー賞とはアメリカの映画賞で、授賞式はアカデミー賞授賞式の前夜に行われます。

アカデミーと同じく毎年授賞式が行われているのですが一点異なる点があります。それはその年で一番最低だった作品に贈られる不名誉すぎる賞というところです。

アカデミー賞授賞式の前夜に行うところが余計にタチが悪いですね。悪意が込められているというかなんというか。

 

因みにアカデミーと同じ色々な賞があり作品賞は勿論、男優賞・女優賞・監督賞・脚本賞等様々な部門があります。

そんな不名誉でしか無いラジー賞には一つとあるジンクスがありまして、それは男優・女優賞に選ばれた俳優はアカデミー賞にも選ばれるというもの。

実際過去の受賞歴を見たところ、確かにジンクス通り今ではアカデミー俳優として名を馳せている名優がズラズラといました。

それもそのはず。自分が考えるにラジー賞に選ばれた理由は、内容そのものが鑑賞レベルに満たない駄作に出演していたからだったんじゃないかと。つまり、とばっちりです。

そのいい例が第36回ゴールデンラズベリー賞にノミネートされた「ジュピター」に出演していたエディ・レッドメインです。彼はこの作品に出演したばっかりにゴールデンラズベリー男優賞を取ってしまいました。

しかも本人の中で黒歴史扱いになっているようで、とある番組内でジュピターで彼が演じたキャラの話題になった途端異様に焦る様子が見られます。

念の為ですが彼はアカデミー男優賞を受賞されるほどの演技力の持ち主で、決して実力がなかったから不名誉なラジー賞に選ばれたわけではないのです。

演技指導or指示が酷かったであろうだけで彼には罪はありません。(ただジュピターの彼の演技は素人目から見ても酷かったです。)

 

「じゃあ肝心のジュピターっていう作品はどんな内容だったの?」と、聞かれるのも困るものがありまして。ジャンルは一応SFになるんですかねあれ…。

最初自分はこの作品からは危険な匂いしかしなかったので、あのチャニング・テイタムが出演していると知っていても観ようとしませんでした。

ですが、今作品を先に鑑賞した身内がどうしても一度は観てほしいと言うので(やむを得ず)観ることに。そして、思った以上に酷い内容に大笑いしました。

 

観ていただけたら分かるかと思いますがあの作品は物語は勿論、キャラにも様々な要素を詰め込みすぎて訳が分からなくなっています。要するに統一性がないから観客が混乱してしまう。

そのくせ重要そうなキャラを雑に扱い、終盤の伏線を匂わせるような意味深なセリフを言わせておいて、その後出演もしなければ伏線も回収していなかったりなどは当たり前の世界観です。

主人公である女性と彼女を守る男性キャラの設定なんか観ているこっちが恥ずかしくなるような盛り込みよう。何故だか中学時代の思い出が蘇りそうになりました

エディが演じたキャラは今作品の一応ラスボス的な立ち位置にいます。力を得て宇宙征服しようと企んでいるという、海外映画では定番のTHE悪役キャラです。

なのですが、このラスボスはとにかく弱い。実戦経験のない女性である主人公にボコボコにされるレベルで凄まじく弱い。なのでラストバトル?は迫力は疎か緊張感も一切皆無です。

あと理由は不明ですが喋り方が特徴的で、スローリーな口調かつ風邪でも引いたかと思うくらいのかすれ声(エディ本人の声は至って普通)。英語が絶望的に聞き取りにくかったです。

彼の演技があったからこそギリギリ笑える作品ではありましたが、それがなければ途中で見るのを断念するレベルの内容でした。この作品がマトリックスと同じ監督という衝撃の事実。猿も木から落ちるものですね。

 

そんな不名誉な賞に選ばれた作品が勢揃いのゴールデンラズベリー賞。受賞歴を調べてみると「あの監督や俳優が!?」と見ていて面白かったりします。

最近名作しか観てないから目が冷める覚めるような作品を観たいなぁと考えている方におすすめです。

因みにジュピターはアマプラで視聴することが可能です。興味が湧いた方はぜひ一度観ていただければと思います。

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