こんにちは。
京都オフィス尼川です。
あいにくの天気が続いておりますが、つい先日、雨の日ならではのうれしい出来事がありました。
仕事を終えて、オフィスからバス停まで向かっている途中に小雨が降ってきました。その日は傘を持っていなかったのですが、特に問題なさそうだったので、そのままバス停まで行き少し待ってバスに乗り込みました。
バスでの道中、徐々に雨足が強くなってきました。「ヤバいな」と思いながらも止むことを願いながらバスに乗っていましたが、案の定、家の最寄り駅についた時には逆に雨は強さを増していて、かなりの土砂降りでした。そのまま乗ってるわけにもいかないので、取りあえずバスを降りて歩き出しました。駅から家までは10分くらいです。まぁ帰るだけだし着いたらすぐシャワーでも浴びたらいっか、と開き直ってびしょ濡れになりながら歩いていました。
5分くらい歩いた時だったと思います。「すみませーん！」という大きな声が聞こえたので振り返ると、後ろから猛ダッシュで一人の女性が走ってきました。そして、「これ、使ってください」と言って、傘を僕に差し出しました。もちろん、知り合いでもなかったので、「え、でも…」と僕が戸惑っていると、その女性は「私もこれ、さっきもらったやつなんで。捨ててくれたらいいって言われたんで大丈夫です。私の家はすぐそこなんで使ってください。返さなくて大丈夫なんで！」と言って走り去りました。
確かに、お世辞にもキレイとは言い難い傘でしたが、二人分の優しさが詰まっているような気がして、何とも言えない気持ちになりました。
家に着いて、妻にこのことを話すと、「へぇ、きっとその人も、傘もらったときめっちゃ嬉しかったんやろなぁ。だからそんな事してくれたんちゃうかー」と言っていました。
善意の連鎖を受け取り、穏やかな気持ちになれた帰り道でした。
