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碁盤の目

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こんにちは、京都オフィスの馬橋です。
先日北海道の地図を改めて見てみたところ、札幌が非常にきれいな碁盤の目になっていました。
SimCity?というくらい整然と並んでいてすごいなと思ったのです。
よく碁盤の目というと「京都」といわれますが京都よりよっぽどきれいな碁盤の目なのでは…と思ったので今回は碁盤の目の街づくりについて取り上げてみました。
 

札幌の碁盤の目

スクリーンショット 2019-07-30 11.15.46
みてください、この美しい並び。
ものすごく地図が作りやすくてありがたい町並みです。
逆に整然過ぎて地図を作っていると今どこの道の線を引いたのかわからなくなりそうですね。
この札幌の街づくりは明治にとりかかり、町並みの参考は京都なのだそうです。
京都の碁盤の目はこちら
スクリーンショット 2019-07-30 11.15.57
意外と御所の周辺くらいが整然とした碁盤の目なんですね。
千本通より西はわりと自由な線の引き方をしています。
 
そもそももっと遡ると、京都は中国の長安の町並みを参考にして作られています。
長安は現在の陝西省の省都西安市になるのですが、西安市をみてみましょう。
スクリーンショット 2019-07-30 11.19.22
ぐるっと中央を囲むように環状道路が走っているのはなんとなく東京っぽいですね。
 

碁盤の目の利点

・計画された区画整理のもと、不要な土地ができない。(土地区画が歪んたり、使いにくい三角形の土地などが生まれない)
・東西南北の関係がわかりやすく、住所がわかりやすい。
・見通しが良い
というところがあります。
こういった都市設計は「方格設計」と呼ばれ、古代から採用されてきたものです。
紀元前26世紀のモヘンジョダロなどのインダス文明の頃にはすでに碁盤の目状に建設されています。
ただこの作り方は防衛的にあまり有効ではないようで(確かに目標物がわかりやすいですし、そこにいくまでの道も攻める側からするとわかりやすいですね)
日本では江戸の頃はこの作り方は避けられたそうです。
東京といえばユニークなのが田園調布の駅前の形ですよね。
スクリーンショット 2019-08-29 17.15.58
こういうやつです。
 

街づくりゲームでの利点

私はTownsmanという街づくりシュミレーションゲームが好きなのですが、だんだん効率を求めるとたしかに碁盤目状に作っていくのが最善です。
東西南北に道を走らせ、そこから直線の道を枝状に伸し、さらに区分け。
きちんと建物を配置することで無駄な空白地は発生しません。
そうするとコンパクトで効率的な街が作れます。
住民の家と工場や農場系は分断して関連する各ジャンルごとに区画をまとめて倉庫建設や動線の距離を短くして輸送効率をアップ。
このゲームでは序盤では税金回収を自分でする必要があるので固めておくと回収も便利なのです。
このように、現実で使われている知恵は仮想空間の街づくりでも活用できます。
TownsmanはSwitchでも発売されているそうなので興味がある方はアプリ版かSwitch版お好きな方で遊んでみてください。
ダイマみたいになってしまった…

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