本日9月13日に因んで十三夜の話をしようと思っていたのですが、今日が十三夜だったのは旧暦のお話……
2016年の十三夜は10月13日でした。うっかり一月後の話をしてしまうところでした。
危ない危ない。
菊の節句と迷いましたが、今日はお月見の事を書こうかと思います。
今年の十五夜は9月15日。
天気予報によると京都は曇り。
雨月にならなければ良いのですが……
京都では、月見のお茶会や舞楽の奉納を催している神社仏閣があり、平安時代に行われていた観月の催しは、今をもとり行われてれています。
一般の方も参加できるものもあるので、昔ながらの風雅な秋のよながを楽しむ事ができます。
雅楽演奏やお茶会・お食事、庭園などの拝観……私が以前から気になっていた観月の催事を少しご紹介します。
●嵯峨野・大覚寺の観月の夕べ
大覚寺はかつて平安初期・嵯峨天皇の離宮で、日本三大名月鑑賞池の一つ、日本最古の人工池があります。
その大沢池に龍を形どった船・龍頭鷁首舟(りゅうとうげきす)を浮かべて湖面に浮かぶ月を楽しみます。
またお茶席をもうける他にも様々な催事が行われ、五感で嵯峨野の月見を体感できます。
●松尾大社 観月祭
醸造祖神として日本中の酒造関係者の信仰を集めることでも有名です。
毎年仲秋の名月の祭典執行の後、琴古流尺八や和太鼓の奉納演奏が行われるほか、俳句大会など風雅な催しを行います。
お酒で有名な大社よろしく月見饅頭と月見酒などが無料で振るわれます。
●八坂神社 祇園社観月祭
全国祇園社の根本神社で年中行事が催されており、観月祭も例外ではありません。
境内の舞殿のお月見のお祭は、雅楽会による管弦楽、優雅な琴の音色が響く筝曲、祇園太鼓などが奉納されます。
他にも京都府立植物園の天体望遠鏡による月の観察会など、様々な場所で様々な観月の催しがあります。
仲秋は空が澄んで月が一等美しく見えます。
たまにはゆっくりと秋の夜長を愉んでみてはいかがでしょうか。