本日のブログ担当の馬橋です。東映太秦映画村に先日行ってきました。
時代劇といえば東映ですね。
映画村はそんな東映の撮影所兼テーマパークです。
私自身、最近はなかなか時代劇を見る機会は少なくなりましたが、以前は木曜時代劇など見ていたものです。
エリアの中は江戸時代の町並みを模したセットで作られており、非常に雰囲気があって自分がタイムスリップをしたのかと思わせてくれます。
…時々走る電車の音が入ってくるのはご愛嬌。
いたるところに忍者が壁に張り付いているので探してみるのも面白いですよ。
とぼけた顔の忍者もおります。
ショーとアトラクションが体験できる場所がいたるところにあり、アトラクション系は別途有料です。私はショーを全制覇しました。
そんなショーの中で面白いお話をたくさん聞いてきたのでご紹介します。
①時代劇の撮影
冬の季節を表現するために使っているものはなんだと思いますか?
・白い綿
・泡
・演技をする俳優さん
最初に、白い綿を上手にセットにかぶせて雪に見せます。
そして天井から細かい泡を飛ばして、寒そうな演技をしている俳優さんを画面越しに覗きこめば、予想以上にそこは冬でした。
地面に雪が積もっているように見せる時は、白いシートを敷いた上から塩をまくそうです。
②俳優・女優さんの格差社会
映画村の中をスタッフの俳優さんや女優さん達が案内をしてくれるというツアーがあるのですが、その中で聞いた話です。
江戸の町娘風の衣装に身を包んだスタッフさんが昔とある映画に出た時。
某大物女優さんが死んでしまうシーンで、床に倒れるところがあったそうです。
しかし大物女優さんに冷たい床で寝かせる訳にはいかないと、監督から役の入れ替わりをするように言われたそうです。誰だってそんな寒い床に寝転がるのは嫌なのものですが、拒否権などあるはずもなく。
視聴者からすればカメラに背中を向けて倒れるので、背丈が似ていると入れ替わっているとはなかなか気づかないですね。
やはりテレビで華やかに活躍されている方もいれば、顔は出なかったり主人公に斬られて画面からすぐに消えてしまったりと、影から撮影を支えていらっしゃる演者さんもおられる。実に世知辛いです。
目頭が熱くなりました。
③小判一枚で○円
越後屋がたくさん持っているのは小判ですね。
この小判は現代の貨幣価値で【8万円】だそうです。そして町民たちが持っている1文は【20円】で換算します。
…越後屋は儲け過ぎだな、と思いました。
つまり三途の川は120円で渡れるんですね。現代の自動販売機で買う飲み物より安い。
村内では撮影が実際に行われているので、運が良ければ見学ができます。もちろん撮影中はお静かに。
自分が生きた時代とは全く異なる世界を現代で楽しめるのが東映太秦映画村です。