すっかり涼しく、と言っている間に、もはや肌寒くなってまいりました。
これからの季節、お体には気を付けてくださいね。
先日子どもたちにも、「そろそろ毛布を出しとこか?」と尋ねました。
子「まだ11月入ったとこだし、今頃から出してたら真冬が乗り切れんからまだいい」
私「もう11月だ、これからすぐ寒くなるから、とりあえずここ置いとくぞ~」
子「さぶっ、やっぱり使う~」
と、なんか毎年恒例のようにやっている気がします。
子どもはめんどくさがって、後でいいじゃん、と、寒いくせに「まだ11月」と言う。
めんどくさがらずに冬支度をちゃんとしておくよう、説得するために私は「もう11月」と言う。
11月1日が来たことを「まだ11月」と捉えるか「もう11月」と捉えるか。
同じ事象も、立場や状況で捉え方は全く変わります。
昔からある有名な質問。
コップに水が半分入っています。あなたはそれを見てどう感じますか。
A「もう半分しか残ってない、どうしよう。」
B「まだ半分も残っている、大丈夫。」
んなもん状況によるわい!と言ってしまえばそれまでなのですが、
これでその人の思考が「ポジティブ」タイプか「ネガティブ」タイプかわかるといいます。
最近では、
C「コップに水が半分くらい入っている。」
と、あるがままを素直に認識してニュートラルに捉える客観思考を同文脈で語られることもありますが、
これはまた切り口が違うような気がしますので別の機会に。
今日お話しするのは、Aと答えた人もBに捉え方を変えてみようという話。
ある事象をできるだけ良い方向に捉えようとする取り組み。
言ってしまえば都合のよい「気休め」なのですが、前向きな姿勢を保つトレーニングとして一定の効果があるようで、
専門的には「リフレーミング」と呼ぶそうです。
枠組み(フレーム)を組み替える(Re)ことでモノの見方を変えてみよう、といったところでしょうか。
少し古いですが、話題になった「ネガポ辞典」なんかも一種のリフレーミングですね。
これも有名なお話。
とある靴のセールスマン二人が辺境の地に視察にやってきた。
この地ではほとんどの人が裸足で生活しているのを見た二人は、それぞれこう言います。
A「ここには靴を履いている人はいない、売れる見込みは無いな。」
B「ここには靴を履いてない人ばかり、これは大きなチャンスだ。」
一般的には、常にBのようなポジティブな思考でいましょう、という話です。
しかし、中にはAを支持する人もいます。
詳しくは述べませんが、これもまた考え方ひとつ、状況次第でしょう。
言わばそれ自体、「Aをポジティブに捉えようとするリフレーミング」の結果なのですね。
どちらがどうというわけではないとして、人それぞれで同じ物事でも見方は変わるというのは真実です。
多少後ろ向きな事象でも、表現を「リフレーミング」することで印象がガラッと変わります。
結果も成果も変わってくるでしょう。
広告にも多くが当てはまりそうですね(もちろん誇大広告は絶対NGですが)。
(京都オフィス 小嶋)