本格的に仕事始めの時期となりました。
皆さん新しいカレンダーに切り替えて気分一新、今年の目標に向けてスタートです。
手帳やカレンダーを選ぶ際に、それぞれにこだわりたい点はいろいろあると思います。
毎年同じ手帳を使われている方もいらっしゃるでしょう。
以前、こんなことがありました。
ある企業様で、毎年ご挨拶にお配りされる名入れ手帳をご用意させていただいてました。
外装封筒なども用意していたので、毎年同じメーカーの同じ型の手帳を早めに押さえておきます。
手帳メーカーも計画的な生産と流通が命なので、書店や文具店に並ぶ頃には品切れになることも多いのです。
その年も同じようにご用意して納品したのですが、思わぬクレームが入りました。
「今回の手帳、六曜が抜けてるんですけど。」
六曜。
そう、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口 の6つからなるあれです。
毎年、手帳も少しずつ改良がなされています。
近年では六曜は公式な暦として使うことを推奨されなくなってきていますので、
いろいろな見解を受けて、そのメーカーも六曜を日々の枠から削除し、
代わりに路線図などが載っている付録部分に六曜が載った年間カレンダーを挿入していたのです。
公式であろうがなかろうが、慣習として六曜は多くの業界で今も大きな意味を持っています。
冠婚葬祭にまつわる業界は広いです。
式場、斎場はもちろん、贈答関連、建築関連、旅行・交通まで多寡はあれど幅広く関係してきます。
ちなみにそこは「贈答品」に関わりの深い企業様でしたね。
仕様の変更をしっかり調べていなかった私の落ち度でもありましたので、
以来、似たようなお仕事ではしっかりお調べするように気を付けるようになりました。
こんなことを思い出したのも、そういった業界のお客様と日程を打合せする際に、
ふだんスケジュール管理に使っている「Googleカレンダー」には六曜の表示がなくて不便を感じていたからです。
でも、Googleカレンダーには各国の休日を表示する共有カレンダーがあります。
「日本の休日」の共有をオンにされている方も多いでしょう。
と、いうことで、調べてみると、あるもんですね。
ひとつは、
臨済宗妙心寺派が設立母体である京都の花園大学内にある、「公益財団法人禅文化研究所」が提供されている、
そして、もうひとつ。
「ウェブスタジオアラクネ」さんが提供されています。
どちらも休日カレンダーとは違って邪魔にならないアイコン表示なのがイイですね。
私はアラクネさんのカレンダーを使わせていただきました。
これで、次の予定のご相談もスムーズになりそうです。
ありがたいですね。
今回調べていて初めて知ったのですが、建築業界では六曜の吉凶以外に「建築吉日」というのもあるそうです。
■参考|パナソニックの情報サイト「Sumu-Sumu」より「建築吉日カレンダー」
根拠のない迷信だから……とはいえ、吉凶があるって知ってしまうと、気にしちゃいます。
人間だもの。
でも、正しい知識と判断力を身に付けていくことはやはり大切ですね。
(京都オフィス 小嶋)