最近飽き性に磨きがかかってきているように感じます。ゲームをしようにも5分ぐらいで飽きてしまいます。
ドラマなども途中まで見て10分ほどで飽きてスマホをいじってしまいます。なんなのでしょうか。これは疲れによるものか、はたまた気が乗らなかっただけなのか。
おそらく両方ですね。前まで疲れはあっても見ようと思ったら最後まで見れたものですが…これが大人の階段を登ると(以下略)
そんないまいちモチベーションが上がらない私のテンションが一気に元に戻るような出来事がありました。
ついに見てきましたよ…「ボヘミアン・ラプソディ」を!!今年に入って初めて映画館で見る作品としては、ふさわしすぎるでしょう。
あの伝説的なロックバンド、クイーンの誕生とフレディ・マーキュリーの一生に焦点を当てたこの作品、ずっと前から見ようと思いながらも年を越すまで見ることはありませんでした。
母に見るのを先越されてしまったので、ネタバレを回避するのに苦労してきましたがやっとこさ鑑賞できたわけです。
というのも私みたいな曲は知っていてもライブ映像を見たことがない、メンバーのファンでもないにわかが見る資格はあるのかという葛藤もあって中々行くことができませんでした。
ぶっちゃけ映画を見るのにこんなこと考える必要は全くないんですけどね。ですが、自身の中にあるオタク魂が「見る前にあらかた曲は聴いておきなよ。」とか「メンバーの顔も経歴も曖昧に覚えているだけなんでしょ。ネットで調べなよ。」などと囁いてくるのです。
元になった話があるなら、まずはそっちから見て評価するというスタンスになのでかなりお財布の方もキツくなります。ですが全然構いません。
映画を評価するなら関わっている全ての物とまでいきませんが、できるだけ元を理解しておかなければなりません。それが作品に対しての最低限の礼儀であり、批評家としての当たり前の姿だと思います。
私は批評家ではありませんが、それぐらいの敬意を持って作品に対して向き合いたいという気持ちはあります。少し大袈裟すぎるでしょうか。とにかく映画が大好きなんですよ!
話がだいぶ脱線してしまいました。肝心の感想ですが…近年稀に見る名作映画と言わせていただきます。なんせゴールデングローブ賞も受賞していますからね。
一つ一つの演出やストーリー構成からクイーンへの敬意、愛を感じるようでした。ネタバレになってしまうかもしれませんが、テレビCMで散々言っていることなので最後のライブシーンについても言及させていただきます。あれも映画にどれだけ感情移入できたか否かで評価が変わってくるのではないでしょうか。因みにクイーン世代の母はあのシーンの一連の流れでボロ泣きしたそうで。
かといって、泣ける映画として見に行くと拍子抜けする方もいるかもしれません。そのような安っぽい映画の類ではありませんので。
劇中内での彼ら(主にフレディ)の生き様、バンドとしてのファミリーのあり方を見て何を感じるか。私の母のようにそこに感動し、涙することはあるかもしれませんね。
あと個人的に評価したい点はフレディのマイノリティについてですね。そこをボカさずにしっかりと描いていたことが純粋に良かったです。
フレディは様々なマイノリティを持ち苦悩を抱えながら、それらと向き合い自分らしく生き抜きました。映画を見ると誇張されている部分はあれど、そんなフレディの人生が丁寧に描写されているのが一番感動しました。ロックに決まった形が無いのを証明したように、生き方も同じように決まった道はないのだと彼自身が示してくれたおかげで今の世界があるのだと思います。
それが同じようにマイノリティを持った人たちにとって、どれだけの勇気を与えたのでしょうか。私には知る術はありませんが、少しでも救われた方もいるのではないかと思うと、彼らは偉大であると深く思うのです。
…とかなんとか真面目なことを書いてしまいましたが、要するに「すごいおもしろかった!!!」と言いたいだけです。作品の出来としてはほぼ満点でした。
批評家たちの評判は悪いようですが、そんなの関係ねぇと言わんばかりの大大大ヒット。文句の一つも出ませんよ。
強いて欲を言えば、上記でも言ったように基本フレディを中心に話が進んでいくので、他メンバーの背景が見えにくいというところでしょうか。
クイーンの話ならロジャー・テイラーとブライアン・メイとの出会いから描いてほしい気もしますが、そこまでやってたら上映時間4時間超えそうですね。私としてはそれでも全然構わないのですが。
でも仕方ないかと納得してしまう自分がいます。それほどフレディの存在は重要で、中途半端に描いてはいけないものなのでしょう。
DVDが発売したら特典映像で他のメンバーにも焦点を当てたシーンとかがあるのではないでしょうか?あってほしいです(願望)
そろそろ2000文字いきそうなので切り上げようと思いますが最後に一つだけ言わせてください…。
この作品のキャスティングをした方は後世に語られるまで褒められるべきだと思います。あまりにも似すぎでしょう。よく見つけられたものです。
最近の映画では珍しく、11/9日から公開されまだ上映されています。なので見に行くチャンスは今でも十分にあるので、まだ行けてない方は映画館へ!
今でも色あせない、クイーンの音楽やそのあり方をぜひ知っていただけたらと思います。