最近読んだ記事に、なるほどなと気づくことがありました。
◇参考記事
テクノロジー進化がもたらす12の「変化」その影響にどう対峙すべきか?(日経新聞 ひらめきブックレビュー より)
ここでレビューされているのは
『〈インターネット〉の次に来るもの -未来を決める12の法則』
という、なんともソソるタイトルの本。
著者のケヴィン・ケリーは「WIRED」の初代編集長で、あの「全地球カタログ」の編集にもかかわっていた人物。
気になりますね。
まあ、まだ読んでないんですけどね;
このレビューの中の一言、「〈答え〉ではなく最適な〈問い〉をつくることが重要に」という見出しにはっとなりました。
そう遠くない将来、多くの仕事で、人間は人工知能(AI)やロボットにとってかわられる。
デザインはもちろん、物語を書いたり、音楽を作ったりというクリエイティブな作業すらも、AIがこなしてしまう。
最近特にそんな話をよく聞くと思います。
確かにそうかもしれません。
売れ線というのは、マーケティング分析から生むことができるので、
さまざまな「ビッグデータ」を「ディープラーニング」したAIにとっては簡単なことなのでしょう。
われわれが「斬新だなあ」と感心している発想も、誰かのちょっとしたアイデアのかけらから生み出されているわけで、
コンピュータなら簡単に気づいてしまうことなのかもしれません。
だからこそ「答え」ではなく「問い」なのだ、ということです。
とても頼りになる万能な生産者がいるのであれば、彼に何を発注するかを考える。
何を知りたいかを考える。
何を答えてほしいのか。
何を聞けばよいのか。
それを考え抜こうということです。
よく、「う~ん、分からな過ぎて、何を質問したらよいかが分からないや」なんて、私たちは言います。
Yahoo!やGoogleでのネット検索が普及し始めた頃は「これ、なんて検索したらいいのかな」とかよく言ってました。
いまだにウチの親なんかはよく言ってます。
的確な質問をするって結構難しいんですよね。
会社案内やパンフレットを作るときも同じです。
私たちがお客様にヒアリングする場合も、的を射た質問をしないと、良い答えは引き出せません。
「お客様以上にお客様のことを知る」というのはCANVASの指針でもあります。
しかし、やはりお客様自身のことはお客様が一番よく知ってらっしゃる。
だからこそ私たちは、お客様がふだん意識していない部分、内側からでは気づきにくい部分、
そんな深いところにある魅力まで引き出せたらいいなと考えています。
よく「知る」ために、よく「問う」ということ。
これからも意識していかないといけないなと、あらためて気づかされた話でした。
(京都オフィス 小嶋)